京都100年企業研究会 生き残り経営支援

京都の100年企業の現場から学んだ秘訣をもとに、これから100年を目指して頑張っている企業の経営者・後継者の支援を行っています中小企業診断士の林勇作です。実績重視のご提案がモットーです。

関西名経営者の歴史をめぐるバスツアーず能回

3.京セラファインセラミック館・美術館
本日最後の訪問先となる京セラファインセラミック館・
美術館へは、交通事情もあり20分遅れての到着となった。
到着前に電話で断りを入れたのだが、
そのときの対応については最初にお話したとおり、
一流の一流たるを物語るものであった。
大変丁寧にお迎えいただき、こちらが出来る精一杯のことを
させていただくとおしゃっていただいたとおり、
普段は付かないガイド役として中尾様から詳細に
ご解説いただいた。

鹿児島出身の稲盛さんが経営にあたるための信念を
表す言葉として、同郷の西郷隆盛の言葉「敬天愛人」
がある。天を敬い、人を愛すると言葉通りの意味だが、
そこから京セラフィロソフィーが生まれた。
『人間として何が正しいか』を原則的な判断基準として
全社員へ徹底しているところは、我々中小企業に身を
置く者として、是非見習いたいところである。

この博物館で感じたことは、京セラが創業当初から
携わっていたファインセラミックというものには
無限の可能性が秘められているなということだった。
といのもこの材料から造り出された部品はあまりにも
幅広く、今の生活に欠かせない電化製品にはほとんど
入っていると言っても過言ではない。
テレビ、パソコン、携帯電話、いわゆる電子制御される
ものにはすべてどこかに入っていると言える。
このファインセラミックに着目し、開発を続けた稲盛氏の
先見の明には驚嘆せざるを得ない。



この博物館でもう一つ目を引いたのが、太陽電池パネル
である。稲盛氏はオイルショックの時期からエネルギー源
を石油に頼るのをやめて、太陽エネルギーを活用しようと
仲間を集めて研究を始めた。
40年以上前の話である。その間石油エネルギー枯渇説が
薄れゆく中で研究仲間の企業が次々と離れていき、
ついに京セラのみとなった。
それでも信念を曲げず、研究をやり抜いた彼は本物の
経営者であり、真のエコノミストであったと言えよう。
現在、京セラの太陽光パネルは経済的事情により
電気の通らない途上国や地理的な問題で電線の引けない
中国の奥地などの場所に寄贈をしたり、普及活動を行い、
電気のある便利な生活を世界各国に広めているとのことだ。
京セラの社会貢献は世界にまで広く及ぶ。


【医師が太陽電池でつくられた電気で保冷庫を冷やし、
薬剤を運ぶ様子を示す】

1階には美術館があった。ピカソの版画が300以上
展示され、日本画平山郁夫氏の「平等院」や、
東山魁夷氏の「山霧幽玄」など通常ならば美術館へ
有料で見に行かなければならないものが、無料公開されている。
文化芸術の面でも社会貢献の輪が拡がっているのだ。

更に学術(先端技術、基礎科学、思想・芸術)活動に多大なる
貢献した方を表彰する「京都賞」は今年で26年目になり、
多くの方を表彰している。こうした支援活動にも積極的である。

これらの活動は大企業だから、資金があるからできるのではなく、
社会貢献に対する強い想いがあるからこそできるのであり、
これは中小企業でもできる範囲でのお手伝いをするという
想いがあれば何かしらできるのだということを気づかせて頂いた。

以上3社の訪問を通して感じたこと、気づいたこと、
学んだことを書かせていただいた。

お世話いただいた3社のご担当の皆様、
ご参加いただいたメンバーの皆様には
感謝申し上げる。

何よりもこのような素晴らしい博物館を我々に
ご提供いただいた3社の企業、その心を創った偉大な
経営者の方々に心から感謝申し上げる。

平成22年11月28日

株式会社 ひろせ総研 
中小企業診断士 林 勇作




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関西名経営者の歴史をめぐるバスツアー

2.松下幸之助歴史館

副館長の恩田氏に迎えられ、歴史的な展示物を垣間見ながら、
ビデオ鑑賞のできる部屋に案内された。
恩田氏は参加メンバーの声にもあったが、松下幸之助が
好きで好きでたまらないという方なのだろう。
彼を語っているときの恩田さんの表情は誇らしげで、
自信たっぷりに、我々に熱いメッセージを投げかけていた。

                      

幸之助氏は90歳を超えてもその言葉には力と信念が宿り続け、
その語録はかなりたくさん残っている。それは館内のビデオ、
書、本などあらゆるところに溢れていた。
その語録を集約し「経営理念の形成と体系」
としてまとめられたものをいただいた。
その言葉は今でも十分に通用し、これからも
永遠に語り継がれるべき重みを持ったものである。

・企業は社会の公器  ・お客様大事の心  ・日に新た 
・衆知を集めた全員経営 ・ものをつくる前に人をつくる
・社員稼業  ・経営観・人生観・その他

短い言葉の中に現代でも理念として経営者が持つべき真理がある。

    

ある宗教団体での信者の方の真摯な奉仕の姿を見て、
真使命として、物質的な豊かさと精神的な豊かさの両方が
あって初めて人間は幸せになれる。
わが社は物質的な豊かさを追求し、溢れんばかりの品物を
世間に提供しようと考えた。

また、常に30年から40年先に視点を置き、
時代に合わせた経営環境を日に新たに
思考し続けることを実践されていた。私の仮説にも挙げたが、
思考の実現のために必要な人材をものより先につくることを
言い続けてきた幸之助氏だからこそ、関西の経営の神様と
呼ばれる所以があるように思う。
彼は250年計画を既に立てており、100年を超えるビジョンを
語れる数少ない経営者であったと思う。
最近ではソフトバンクの孫社長が300年計画を立て、
300人の後継者候補を自ら育成されている姿をみて、
現代の幸之助に孫社長がなりえるか、
今後の成り行きを見てみたいと思っている。

下の写真は幸之助が創業当時、従業員全員が家族と
ともに共同生活していた時に奥さんの手料理を作った
鍋と窯の実物が展示されていた。



展示品も私の子供の頃に見たことがあるような、
洗濯機・冷蔵庫・テレビが並んでおり、
その当時三種の神器と呼ばれていたことを思い出す。
本当に偶然であるが、その日22日の日経新聞の夕刊に
企業博物館に人気が高まっているという記事が出ており、
まさに今日訪問した松下幸之助歴史館を含む関西の
人気博物館が掲載されていた。




今後、年に2回ほどこのような企画を春と秋の気候の
いいときに開催したいと思う。

次回最終回に続く…




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関西名経営者の歴史を巡るバスツアー

それでは各企業の博物館について感じたところを、まとめてみたい。

1.サントリー山崎蒸留館
紅葉鮮やかな庭の木々に出迎えられ、清楚な佇まいをもつ庭園に
囲まれた、サントリー山崎蒸留所に着いた我々一行は、
立ち並ぶ歴史を感じさせる建物に暫し立ち止まり、深呼吸をした。
このバスツアー最初の訪問地である。期待に胸をおどらせ、
見学コースへと向かった。



サントリーウィスキーの歴代のボトルが所狭しと並ぶ陳列棚を横目に、
見学ツアーの出発場所に急いだ。平日であるが、一般の方々も
数多くこられていた。
一人の若い女性がガイド役となりウィスキー製造の過程を説明しながら、
実際の製造現場へと向かった。
麦中を搾り、液体を抽出 これをニューポートという。
この段階ではアルコールはなく甘いそうだ。
(この時点のものも試飲してみたかった。)
発酵槽で発酵の後、それを大きな形状の異なる1回目の
6個の蒸留釜に入れ、蒸留させる。
さらに別の6個の釜で2回目の蒸留の工程を繰り返す。
釜の形状により出来上がるウィスキーの味が異なるそうだ。

                  

次は圧巻であった。ウィスキー樽が実に40万本眠る
貯蔵庫へ向かった。香りもかなり濃くなり、酒に弱い方は
気分を悪くする人も出るくらいのものである。
ここで創立後、一番最初に仕込んだ樽がちょうど中央部分
にあった。何故それと分かるかと言うと、
樽に番号がNo0001とあり製造年月日が1924と見える。
中身は別途ガラス容器に移され大事に保管されているそうだ。
時のものがまだまだ現役でいけるぞというくらいの風格を
もってそこに佇んでいた。




その後、原水が湧き出る池とその周りに秋を彩る見事な
紅葉を横手に見ながら、お待ちかねの試飲が出来る館へと
向かった。




               

最初は、立ち飲みバーのような参加者全員がやっと
入れるくらいの建物をイメージしていた。しかし、
中に入ると、このままビヤホールとして
営業できるのではないかと思うぐらいの立派な
しつらえを備えた館であった。
既に試飲用のグラスが並んでいた。

試飲用のドリンクは先ず冷えた原水、山崎10年を
原水で作った炭酸水で割った今流行のハイボール、
更に山崎12年の水割、最後に長野県の工場で製造されている
白州のハイボールであった。お変わり自由ということで
あったが、この後に行く京セラでは泥酔者の入場を
固く制限されていたので、メンバーの皆さん、
よくご理解いただいており、お代わりは最小限で
我慢されていた。
(今度ご家族、お友達で来られた時は思う存分お飲みください。)


                      
お土産ショップでは弊社の社長廣瀬が酔った勢い?で、
スタッフを含め全員に試飲セット約2000円也を10セット
購入し、お土産として振舞うという我々スタッフの
度肝を抜く行動に出た。単なる浪費家か大物か、
いつも悩むところであるが、折角なので皆さんにも
お配りし、有難く頂戴した。

雨模様であったため、バス車中でのお弁当タイムを
過ごし、出発時間までの間、参加者の皆さんに一言ずつ
今回のバスツアー参加の意気込み、山崎蒸留所での
感想をお聞きした。

その中から
・商品に歴史が刻まれているのがすごい。
 山崎25年・18年・12年・10年
・今回のバスツアーでは、日常を離れて全くの別世界を
 感じられることに意義がある。
・後世に残る商品をわが社でも作っていきたい。
・広告的な観点から、自分たちの姿を如何に発信しているか、
 3社で比較してみたい。
・従業員全員が歴史を刻んでいることを館全体で感じた。
・京セラの稲盛氏の考え方を机上では学んでいるが、
 実際訪問してその実践をしてみたい。
・参加者であり、経営者・後継者である皆さんは大変雄弁で、
 説得力がある。
・稲盛氏のフィロソフィーを実際に感じてみたい。
・地域社会への貢献を今回の訪問企業はどのような形で
 行っているかを 今日のテーマとして勉強してみたい。

以上 コメント抜粋
参加メンバーの方々の熱い思い、学ぶ姿勢を感じることが
できた。

サントリーではその理念教育が若い社員まで浸透しており、
自分より長い歴史の企業をしっかりと理解して解説して
いただいたことからもよく分かった。

次に続く…



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関西名経営者の歴史を巡るバスツアー

平成22年11月22日(月)
「関西名経営者の歴史を巡るバスツアー」を開催しました。

その時の企業博物館訪問レポートを4回に分けて
ここに挙げていきたいと思います。

少し長くなりますが、最後までお付き合いください。

訪問先:サントリー山崎蒸留所
    松下幸之助歴史館
    京セラファインセラミック館・美術館

主催者:株式会社 ひろせ総研
協力:株式会社船井総合研究所

【3つの企業博物館を訪ねて 訪問レポート】
3つの企業博物館と呼ばれる館(やかた)を見学して、まず初めに感じたのが、
いずれの企業においても、その館を心のふるさと、
迷ったら還ってくるところと位置づけていることだった。
特に松下幸之助歴史館では来訪者の半分、年間2万人の方々は社内の
関係者であるという。原点がそこにあるという証しであろう。

次に感じたのが、全ての館が無料で開放しているにもかかわらず、
素晴らしいもてなしをしていただけたことだ。山崎蒸留所では案内の
係の若い女性が、最後の来観者であった我々を、バスが出発するまで
見送っていただいた。

松下幸之助歴史館でも交通の事情で到着が少し遅れたが、
快く迎えていただき、予定時間を過ぎても丁寧に質問に
お答えいただいた。

雨の中バスが出発するまでお見送りいただいた。

京セラでも本来の時間を20分以上遅れてしまったが、
出来る限りのご対応をさせていただきますとおしゃっていただき、
本来ガイドは付かないのであるが、我々のためにご案内いただき、
ご丁寧にご説明していただいた。

これらを通じて本当の意味での社会貢献の姿勢が垣間見えた気がした。



一流の会社の一流とは単なる会社の大きさや利益額、従業員数、
支店数ではなく、顧客でもない一見学者に対してまでその理念に
基づき、おもてなしを実践し、本当の意味での情報の発信、
社会への還元をしている会社を言うのではないだろうか。
故に一流の会社は全てが一流なのである。

私の研究会のテーマである「京都100年企業」ではない3社を
今回訪問先に選ばせていただいたのには理由がある。
ヾ岼磴い覆100年続く企業である。

△箸いΔ里癸隠娃闇企業が持つ3つの要素をしっかりと
持っているからである。
 【ここで私の100年企業が持つべき資質の3つの仮説を挙げる。】 
・残すべきものと変えるべきものをしっかり区分している。
・将来ビジョンをトップ自ら示し、そのビジョン達成のために
 必要な人材を育てている。
・「売り手よし、買い手よし、世間もっとよし」社会に対して
 甚大な貢献をしている。

4慇召砲ける名経営者として語り継がれている企業である。


今回の企画は、船井総研が以前より行っておられたクリニックツアー
に習ってったものである。それは良い企業を訪問することは、
良い会社を見分ける目が養えるという大きなメリットがあるから
と言う信念に大変感銘したからである。

それでは各企業の博物館について感じたところを、まとめてみたい。

次に続く・・・


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中小企業診断士 林 勇作

中小企業診断士 林 勇作

日本の将来特に経済はどうなるのだろう。もやもやとした不安感に取りつかれながら考えました。優秀な企業のDNAを引き継ぎまだまだ日本もやれるというところを見せるため、私の人生を賭けてみよう。次世代経営者研究会を立ち上げたきっかけでした。

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